


EMSパッドというと、皮膚に触れるジェル面へ目が向きがちです。しかし、パッド内部には、機器から送られた電気を電極面へ伝えるための導電材料が使用されています。
その一つが導電カーボンフィルムです。利用者からは見えにくい部材ですが、EMSパッドの通電状態や耐久性を考えるうえで重要な役割を担っています。
EMS機器から出力された電気は、コードや接続端子を経由してパッドへ届きます。
接続部分だけに電気が集中しないよう、導電カーボンフィルムなどの導電材料を通じて電極面へ広げ、ジェルを介して皮膚へ伝えます。外形が同じパッドでも、内部の導電材料の形状や配置が異なれば、実際に電気が伝わる範囲が変わる可能性があります。
OEMでパッドを設計するときは、外形寸法だけでなく、導電材料とジェルの範囲も確認することが大切です。
カーボンを含む導電フィルムには、電気を通す性質があります。また、金属板などと比べて薄く、パッド全体の柔軟性を保ちやすいという特長があります。
身体は平面ではないため、パッドにはある程度の柔らかさが必要です。導電材料が硬すぎると、肩、腕、脚などの曲面へ貼りにくくなる可能性があります。
一方、薄ければよいというものでもありません。繰り返し曲げたり、コードへ力がかかったりした際の耐久性も必要です。
EMSパッドを強く折り曲げたり、使用後に丸めて保管したりすると、内部の導電材料へ負担がかかる可能性があります。
外側の基材に目立った破損がなくても、内部の状態は見えません。パッドを小さく折りたたむ、重い物を上に載せる、コードを強く引っ張るといった扱いは避けます。
使用後は剥離フィルムへ平らに戻し、外袋へ入れて保管することが基本です。
使用部位に合わせるために、市販のEMSパッドをハサミで切ることは避ける必要があります。
切断すると、導電カーボンフィルムやジェルの配置が変わり、製品として設計された通電状態を保てなくなる可能性があります。切断面から導電材料が露出したり、ジェルが剥がれたりすることも考えられます。
必要なサイズや形状がない場合は、パッドを加工するのではなく、用途に合う既製品を選ぶか、専用パッドを検討します。
EMSパッドの品質管理では、外観や粘着性だけでなく、導電抵抗を測定することがあります。
株式会社メディカが取り扱うパッドでは、専用の測定器を用いて通電状態を確認しています。数値だけでなく、使用機器との接続、パッド全体の密着性、繰り返し使用後の状態も合わせて評価することが大切です。
導電カーボンフィルムは表から見えにくい部材ですが、EMSパッドの基本性能を支える重要な構成要素です。
株式会社メディカでは、導電材料、ジェル、基材、接続方式を含めたEMSパッドOEMに対応しています。現在使用しているパッドの構造や仕様を見直したい企業様も、お気軽にご相談ください。