湿度と温度がEMS効果に与える影響

―季節や環境によって変わる通電性能―


1. 季節によって変化する「通電環境」


EMSパッドは電気刺激を皮膚を通して筋肉に伝える仕組みですが、その通電効率は周囲の湿度や温度によって変化します。
特に日本のように四季が明確な気候では、冬と夏で使用感が異なることを感じた方も多いのではないでしょうか。


2. 湿度が与える影響


湿度が高い環境(夏・梅雨時期)は、皮膚表面の水分量が増え、電気の通り道が安定しやすくなります。
一方、乾燥した環境(冬場・冷暖房使用時)では、皮膚表面の抵抗が高まり、刺激を強く感じたり、通電ムラが発生しやすくなります。


ポイント

- 湿度が低いときは、使用前に肌を軽く保湿しておくと通電が安定
- 使用後はジェル面が乾燥しないよう、保護フィルムを丁寧に戻す


3. 温度が与える影響


温度はゲル素材の柔軟性や粘着力にも影響します。


- 低温環境(冬場など):ジェルが硬くなり密着性が低下 → 通電効率も下がる
- 高温環境(直射日光・車内など):ジェルが柔らかくなりすぎて粘着力が変化 → 貼り付きすぎや剥がれやすさに影響


適切な使用温度は20~28℃程度が理想的です。
冷たい環境では、使用前にパッドを手のひらで軽く温めてから使うと効果的です。


4. 安定した通電を保つための工夫


- 使用環境をエアコンの風が直接当たらない場所にする
- 保管時は直射日光を避け、密閉袋やケースで乾燥を防ぐ
- 冬場は使用前に肌を清潔にし、軽く保湿してから使用する
- 高温多湿の夏は、使用後すぐに保護フィルムを戻して冷暗所保管


5. まとめ


湿度と温度は、EMSパッドの導電性・粘着性・使用感のすべてに影響します。
環境条件を少し意識するだけで、EMSの効果をより安定して引き出すことができます。


メディカは、どの季節でも安定した通電性能を発揮できるよう、湿度・温度変化に強いジェル素材を採用しています。
サンプル提供やOEM開発のご相談も承っております。お気軽にお問い合わせください。