EMSパッドにおける「密着性」と「通電ムラ」の関係

均一な刺激を実現するための設計思想


1. 通電ムラとは何か


EMSパッドを使用する際、貼り方や皮膚の状態によって「刺激が強い箇所」「感じにくい箇所」が生じることがあります。
これは「通電ムラ」と呼ばれ、パッド全体の導電性が均一でない場合や、肌への密着が不十分な場合に起こります。


2. 密着性が果たす役割


通電ムラを防ぐためには、電極と皮膚の間に“空気層”を作らないことが重要です。
わずかな浮き上がりでも抵抗値が上がり、刺激が強く感じられたり、通電しない部分が生まれます。
そのため、パッドには次のような性能が求められます。


- やわらかく伸縮するゲル素材
- 肌にしなやかに密着する粘着性
- 表面の凹凸にも追従できる弾力


3. 当社パッド設計の工夫


メディカのEMSパッドでは、導電層とゲル層の界面設計を最適化し、導電性の均一化と粘着安定性を両立させています。
また、長時間使用後でも通電ムラが起きにくいよう、水分バランスとイオン拡散性を考慮した配合を採用しています。


4. 使用時のポイント


- 肌は清潔で乾いた状態に保つ
- 使い始めに軽く指で押さえて密着させる
- 剥がす際はゲル面を傷つけないよう、端からゆっくりと剥がす
- 使用後は保護フィルムを戻して乾燥を防ぐ
- メディカクリーンミストなどを使用する


これらを意識するだけで、パッドの性能を最大限に発揮できます。


メディカでは、医療・リハビリ現場のニーズに合わせたEMSパッドのサンプル提供も行っております。ぜひお気軽にご相談ください。