EMSパッドの使用期限はどう決める?OEM企画で考えたい保存安定性

EMSパッドの使用期限はどう決める?OEM企画で考えたい保存安定性

EMSパッドの使用期限はどう決める?OEM企画で考えたい保存安定性


EMSパッドの使用期限は、単に外袋へ印刷する日付ではありません。


未開封で適切に保管された状態において、製品に求められる品質を保てる期間を示すものです。EMSパッドのOEMでは、製品完成後に考えるのではなく、企画段階から使用期限と保管方法を検討する必要があります。


EMSパッドは複数の部材で構成されている


EMSパッドは、皮膚に接触する導電性ジェル、基材、導電材料、接続端子、コード、剥離フィルム、外袋などで構成されています。


未使用品であっても、時間の経過や保管環境によって各部材の状態が変化する可能性があります。特に導電性ジェルは、包装の密封状態や保管環境の影響を受ける可能性があります。


そのため、製造直後の粘着性や導電性だけを確認しても、長期間保管した後の品質まで判断することはできません。


使用期限と使用回数は別の考え方


使用期限と、開封後に繰り返し使用できる回数は別のものです。使用期限は、一般に未開封品が適切な条件で保管された場合の期限です。


一方、開封後のパッドは、皮脂や汗、ほこりの付着、保管方法、使用時間などによって状態が変化します。同じ製品でも、使用する人や環境によって交換時期が異なる可能性があります。


「使用期限内だから何回でも使用できる」という意味ではありません。未開封の期限と、開封後の取り扱い・交換目安を分けて案内する必要があります。


流通期間から必要な期限を考える


EMSパッドは、製造後すぐに利用者へ届くとは限りません。


製造工場から販売会社へ輸送し、倉庫で保管され、販売店を経由して利用者へ届くまでに一定の期間がかかります。海外工場で製造する場合は、製造後の検査、船便や航空便による輸送、通関、国内倉庫への入庫なども必要です。


使用期限を設定する際には、こうした流通期間を含めて考えます。利用者の手元へ届いた時点で十分な残存期間がなければ、販売しにくい商品になってしまいます。


納品時の残存期間を決める


製造日からの使用期限だけでなく、取引先へ納品する時点でどの程度の残存期間を確保するかも重要です。


例えば、使用期限が2年間ある商品でも、納品時点で残り数か月しかなければ、販売会社が在庫として保有することが難しくなります。OEM契約や発注条件を決める際には、「納品時に一定期間以上の使用期限が残っていること」など、必要な条件を確認します。


発注数量が多い場合は、想定販売数と在庫期間も考慮する必要があります。単価を下げるために大量発注しても、販売前に期限が近づいてしまえば、在庫負担が大きくなる可能性があります。


包装仕様も保存安定性に関係する


EMSパッドの品質を保つためには、パッド本体だけでなく包装も重要です。


外袋には、ジェルの乾燥や外部からの汚れを抑える役割があります。袋の材質、厚み、シール方法、開口部の構造などを製品仕様に合わせて検討します。受入時には、袋の破れ、シール部分の浮き、圧着不足などがないかを確認します。


再封可能な袋の場合でも、開封後は利用者が確実に密封できる構造になっているかを確認する必要があります。


保存条件を分かりやすく表示する


使用期限は、定められた保存条件で保管することを前提としています。高温になる場所や直射日光が当たる場所を避け、製品ごとに指定された条件で保管することが基本です。


未開封品と開封後の保管方法が異なる場合は、それぞれ分けて説明します。利用者が外袋を捨てた後でも確認できるよう、説明書やWebサイトにも保管方法を掲載する方法があります。


「常温保管」と表示する場合も、必要に応じて具体的な条件を明確にし、販売先や利用者に誤解が生じないようにします。


保存安定性の確認結果を記録する


使用期限を表示する際には、その期間を設定した考え方や確認結果を整理しておくことが大切です。


一定期間保管した製品について、外観、包装状態、粘着性、導電性、接続状態など、製品に必要な項目を確認します。評価した保管条件、期間、サンプル数、測定方法、判定結果を記録しておけば、取引先から質問を受けた際にも説明しやすくなります。


仕様や包装材料を変更した場合は、従来の確認結果をそのまま使用できるかを改めて検討する必要があります。


在庫管理と期限管理を結びつける


倉庫では、使用期限が早い商品から出荷する先入れ先出しを基本とします。外箱を開けなくてもロット番号と使用期限を確認できるようにし、期限が近い商品を早めに把握できる管理方法を整えます。


使用期限は、製品の品質だけでなく、発注数量、物流、販売計画、在庫管理にも関係する重要な仕様です。


まとめ


株式会社メディカでは、使用環境、販売方法、予定数量、包装仕様などを確認しながら、継続販売を見据えたEMSパッドOEMをご提案しています。オリジナル製品の開発だけでなく、既製品の供給や使用期限についてもお気軽にご相談ください。